フリーローンに借り換えるメリットとは?借換先の選び方やデメリットも解説

更新日:2024/04/21
フリーローンに借り換えるメリットとは?借換先の選び方やデメリットも解説

フリーローンは、銀行などの金融機関が提供するローン商品です。お金の使い道が決められていないため、カードローンやクレジットカードのリボ払い、キャッシングの借り換えにも利用できます。金利の低いフリーローンに借り換えることで、利息額や返済額を軽減できるだけでなく、返済管理がしやすくなる効果も期待できます。

ただし、フリーローンはカードローンのような追加の借り入れができません。状況によってはカードローンのほうが向いている可能性もありますので、それぞれの違いを把握したうえで利用を検討してみましょう。

この記事で分かること
  • フリーローンは資金使途が自由であるため借り換えにも利用できる
  • フリーローンは借り入れが一回のみであることがカードローンとの違い
  • 金利の低いフリーローンに借り換えることで返済負担を軽減できる可能性がある
監修者からのコメント

カードローンとフリーローンの違いは、繰り返し借りられるのか、1度のみの借入かということ。繰り返し利用したいなら、カードローンがおすすめです。ただし、フリーローンはカードローンに比べて低金利で借り換えローンとしても利用できます。それぞれのローンの特徴を知って、自分にあったローンを選んでください。

目次

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フリーローンとは銀行などの金融機関が提供する個人向けローン

フリーローンは、銀行などの金融機関が提供する個人向けローン商品です。

住宅ローンやマイカーローンのような目的別ローンとは異なり、借りたお金の使用目的を自由に決められることが特徴です。ただし、事業資金や投資目的への使用は認められていません。

フリーローンは資金を一括で借りられるため、旅行や引っ越し、リフォーム資金などの大きな出費が必要な場面で役立ちます。

クレジットカードのキャッシングやリボ払い、カードローンと比較して金利が低い傾向があるため、複数のローンのおまとめや借り換え目的での利用にも向いています。

カードローンとフリーローンの違い

カードローンとフリーローンの違い

カードローンは、借入限度額内であれば繰り返し借り入れができることが特徴です。一度契約をすれば、お金が必要になったときに借り入れでき、借り入れのたびに審査を受ける必要はありません。

また、カードローンはフリーローンよりも融資までの時間が短い傾向があり、最短で即日融資が可能な金融機関も存在します。

フリーローンは、一度の契約で借り入れできるのが1回のみです。契約時に設定された融資金額を一括で受け取り、その後は返済のみ続けることになります。そのため、カードローンのように追加で借り入れをすることはできません。

フリーローンを契約すると返済期間が設定されます。返済期間は金融機関により異なりますが、最長10年などの長期設定も可能です。

他社の借り入れをフリーローンに借り換えできる?

カードローンやクレジットカードのリボ払い、クレジットカードのキャッシングなどの他社の借り入れをフリーローンに借り換えることも可能です。

借り換えとは、現在借り入れをしているローンとは別のローンを契約し、新しく借りたお金で既存のローンを返済することを意味します。金利の低いフリーローンに借り換えることで、返済負担の軽減や返済管理をしやすくする効果が期待できます。

たとえば、消費者金融・信販会社などで借りているカードローンを、より金利の低いフリーローンに借り換えることで、利息額や支払総額を減らせる可能性があります。

フリーローンに借り換えるメリット

フリーローンに借り換えるメリットには、次の2つがあげられます。

適用金利が下がることで、返済額が減る可能性がある

現在借りているローンよりも金利が低いフリーローンに借り換える場合、利息額や月々の返済額、支払総額を減らせる可能性が高いです。

たとえば、金利年18.0%のクレジットカードのリボ払いで借りている80万円を金利年14.0%のフリーローンに借り換えた場合のシミュレーションを見てみましょう。

適用金利が下がることで、返済額が減る可能性がある
適用金利が下がることで、返済額が減る可能性がある

上表でわかるように、フリーローンに借り換えを行うことで支払総額が約15万円軽減されます。借入金額が大きいほど、さらに借り換えの効果を得やすくなるでしょう。

※シミュレーション結果はあくまでも簡易的な試算であり、お取引状況により実際のご返済金額やご返済期間と異なる場合があります。

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一本化することで返済管理がしやすくなる

複数の借入先やローンがある場合、それぞれの返済期日や条件を管理するのが煩雑になります。

フリーローンへの借り換えにより複数のローンを一本化することで返済期日が毎月1回になり、返済期日を忘れてしまうことも防げるでしょう。

ローンをまとめることで返済すべき金額の合計も把握でき、完済の目処が立ちやすくなる点も大きなメリットです。

フリーローンに借り換えるデメリット

フリーローンに借り換える前に、デメリットも確認しておきましょう。

審査に通過しなければ融資を受けられない

フリーローンへの借り換えをする場合、新規でフリーローンに申込み、審査に通過しなければ融資を受けることができません。

審査基準は金融機関により異なりますが、過去に支払い遅れや現在借り入れているローンで遅延があると、審査を通過するのが難しくなる可能性が高いです。収入に関する情報も確認されるため、転職などにより収入が減少した場合も審査結果に影響する可能性があります。

また、審査では「返済比率」も確認されます。返済比率とは年収に占めるローンの年間返済額の割合を示すもので、審査結果に影響する場合があるため認識しておきましょう。

必ずしも金利が低くなるとは限らない

借り換えにおいて、金利が必ずしも低くなるわけではありません。たとえば、すでに低金利のローンを利用している場合、より金利の低いフリーローンへの借り換えは難しい場合があります。

また、借り換えにより金利が下がった場合でも、月々の返済額を減らすと借り換えの効果が少なくなる可能性があります。

借り換えにより利息額や支払総額を抑える効果は、借入額と返済期間が変わらない場合に期待できるものです。そのため、借り換えの際はシミュレーションを行い、実際に返済負担を減らせるかどうかを慎重に判断することが大切です。

借入回数が1回のみ

フリーローンは、一度の契約で決まった融資金額を一括で借りるローンです。そのため、契約後に追加で借り入れをすることはできません。

一方でカードローンの場合は、契約済みの限度額内であれば、必要に応じて何度も追加の借り入れが可能です。そのため、借換後に追加で借り入れをする予定がある方や急な出費に備えたい方には、カードローンのほうが向いている可能性があります。

借換先を選ぶときのポイント

借換先のフリーローンは次の4つのポイントを重視して選びましょう。

適用される金利が低くなるか

借り換えは、返済負担を減らすことを主な目的としているため、借換先のフリーローンを選ぶ際には金利の低さを重視することが大切です。

各金融機関のWEBサイトなどで表記されている金利は「年◯%(下限金利)~△%(上限金利)」のように幅があります。下限金利が適用されるケースは少ないため注意が必要です。借換先を比較する際は、特に上限金利を確認しましょう。

月々の返済額はいくらになるか

フリーローンへの借り換えを行ったあとは、毎月定額を返済することになります。そのため、月々の返済額がどの程度になるかを事前に把握しておくことが重要です。

月々の返済額は、フリーローンの種類や金融機関により異なります。返済額が高すぎると生活費が圧迫され、その結果、新たな借り入れを余儀なくされる可能性もあります。

自身の経済状況にあわせて、無理のない返済額を設定できる借換先を選びましょう。

融資金額の大きさはいくらか

借換先を選ぶ際には、最大でいくらまで融資を受けられるかを確認することも重要です。融資金額を把握することで、現在のローンの残額をカバーできるかどうかを判断できます。

また、実際に借りられる金額は、申込者の属性情報や信用情報によって左右されます。実際の借入限度額が希望額に満たないこともあるため、認識しておきましょう。

申込みや返済の利便性は高いか

フリーローンの借り換えを検討する際には、申込みや返済、残高照会などの基本的な取引の利便性も重視したいポイントです。

たとえば、24時間いつでもオンラインで対応できるフリーローンなら、忙しい生活のなかでも申込みや返済などの手続きがしやすく便利です。スマートフォンアプリを提供している金融機関であれば、返済スケジュールの確認や変更などがしやすくなります。

利用可能なATMの設置数や窓口の有無も確認しておきたいポイントです。手続き方法などに不安がある場合は、自宅近くに直接相談ができる窓口があるサービスを利用するのもよいでしょう。

フリーローンへの借り換えの流れ

フリーローンに借り換えを行う流れを見ていきましょう。

  1. 現在の借入状況を把握する
  2. 借換先のフリーローンを選び、申し込む
  3. 仮審査・本審査を受ける
  4. 融資を受け、そのお金で元のローンを完済する
  5. フリーローンを返済していく

1.現在の借入状況を把握する

まずは、カードローンやキャッシングなど、現在の借入状況を確認しましょう。借入金額、適用金利、月々の返済額や利息額、完済までの期間など確認したうえで、借り換えの必要性やメリットを得られるかを検討します。

すでに金利の低い金融機関で借り入れている場合は、そもそも借り換えが効果的ではないかもしれません。かえって金利が高くならないように、慎重に検討することが大切です。

2.借換先のフリーローンを選び、申し込む

続いて、借換先の金融機関やフリーローンを比較検討していきましょう。商品によって、金利、返済条件、返済方法などが異なるため、各金融機関の特徴を比較したうえで自身のニーズに合ったフリーローンを選ぶことが大切です。

比較する項目は「借換先を選ぶときのポイント」で詳しく解説しています。

3.仮審査・本審査を受ける

申込後、金融機関は仮審査で基本的な情報が確認され、仮審査通過後に本審査が実施されます。

本審査では、本人確認書類や収入証明書が必要となる場合があるため、準備しておくとスムーズです。

なお、申込方法は金融機関により異なります。申込みから必要書類の提出、契約まで、すべてWEB上で手続きできるフリーローンもあれば、来店が必要な場合もあります。

4.融資を受け、そのお金で元のローンを完済する

本審査に通過したらフリーローンの融資が行われ、融資された資金でカードローンなど他社の借り入れを完済します。金融機関によっては、借換先が元のローンを直接返済する場合もあります。

5.フリーローンを返済していく

借り換えが完了したら、設定された返済スケジュールに基づいて借換先のフリーローンを返済していきます。毎月の返済期日に遅れないよう注意しましょう。

銀行カードローンへの借り換えも検討しよう

利用目的によっては、フリーローンよりも銀行カードローンへの借り換えのほうがより高い効果を得られる可能性があります。

カードローンでは借入限度額の範囲内で繰り返し借り入れができるため、万が一急な出費が発生した際に追加で借り入れができます。

一般的に、クレジットカードのリボ払いや消費者金融のカードローンなどは、上限金利に近い年18.0%〜年20.0%が適用されていることがあります。一方で、銀行カードローンの金利は低い傾向があるため、金利を低くすることを目的とした借り換えにも有効です。

たとえば、マネプラスカードローン<ダイレクト>は、金利(借入利率)は年1.9%〜年14.5%です。

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カードを増やさず借り換えるなら、マネプラスカードローン<ダイレクト>

マネプラスカードローン<ダイレクト>は、マネプラスが提供している入会金・年会費が無料のカードローンです。

すでにマネプラスのキャッシュカードをお持ちであれば、新たなカードを発行することなくカードローン機能を追加できます。

※お申込みは、京都府、大阪府、滋賀県、兵庫県、奈良県、愛知県にお住いの方に限らせていただきます。

借入利率は年1.9%〜年14.5%

マネプラスカードローン<ダイレクト>の借入利率(固定金利)は年1.9%〜年14.5%です。キャッシングやリボ払いの金利は年18.0%前後のものもありますが、上限金利年14.5%ですので、比較的金利が低いといえるでしょう。

実際に適用される借入利率は借入限度額に応じて決まっており、たとえば借入限度額10万円の場合、借入利率は年14.5%です。

申込みから契約までWEB完結で利便性が高い

マネプラスカードローン<ダイレクト>は、24時間365日申込みが可能です。マネプラスの口座がなくても申込みが可能です。(※)

マネプラスのキャッシュカードでマネプラスATMやコンビニATMで借り入れができ、専用のローンカードは発行されません。また京銀アプリでも借り入れができます。
※別途、ご契約時までに普通預金口座のご開設が必要となります。

返済シミュレーションで借り換えの効果を判断しよう

「お借り入れ5秒診断」では、年齢・年収・借入件数を入れるだけで、借り入れできるかどうかを5秒で診断できます。
※「お借り入れ5秒診断」は借り入れを検討する際の目安であり、実際の申込時の審査結果と異なる場合があります。

また、マネプラスの「カードローンご返済シミュレーション」では、利息額・月々の返済額・支払総額・借入期間を確認できるため、返済の見通しを立てられます。
※シミュレーション結果はあくまでも簡易的な試算であり、お取引状況により実際のご返済金額やご返済期間と異なる場合がございます。(ご返済金額は借入残高に応じて決まるため、ご返済が進み借入残高が少なくなると、毎月のご返済金額は少なくなります。)

申込前にシミュレーションを行うことで、借り換えによる効果を得られるかも判断できるでしょう。

よくある質問

Q.借り換え審査の通りやすいフリーローンはありますか?

A.

フリーローンの審査で確認されるポイントは金融機関により異なり、審査基準などはどの金融機関も非公開です。そのため、審査の通りやすさを判断することはできません。

Q.消費者金融や銀行のカードローンをフリーローンに借り換えできますか?

A.

消費者金融や銀行のカードローンでも、審査に通過することでフリーローンへの借り換えが可能です。

Q.フリーローンの借り換え審査に落ちました。他で借り換えできますか?

A.

低金利のカードローンへ借り換える選択肢もありますが、カードローンも審査があるため、必ずしも借り換えできるとは限りません。

現在、上限に近い金利で借り入れている場合は、銀行カードローンなど現在よりも金利の低いカードローンであれば、借り換えの効果により返済負担を軽減できる可能性はあります。

Q.フリーローンとカードローンの違いは何ですか?

A.

フリーローンとカードローンは、借り入れできる回数が異なります。フリーローンは、一度の契約で借り入れできるのは一回のみですが、カードローンは一度契約をすれば借入限度額の範囲内で繰り返しの借り入れが可能です。