カードローンを一括返済するメリット・デメリット、返済方法や注意点を解説

更新日:2024/06/01
カードローンを一括返済するメリット・デメリット、返済方法や注意点を解説

カードローンの「一括返済」とは、借入残高の全額をまとめて返済することです。一括返済することで借入期間が短くなるため利息が減り、結果として支払総額が低減する可能性があります。

ただし、資金に余裕がない状況で無理に一括返済を行うと、生活費を圧迫する恐れがあるため注意が必要です。一括返済を検討する際は収支のバランスをしっかり確認し、無理のない範囲で計画的に進めましょう。

この記事で分かること
  • カードローンの利息は日割りで計算されるため、返済期間が長くなるほど支払う利息が増加する
  • 一括返済により完済した履歴は信用情報機関に記録され、今後の審査に有利に働く可能性がある
  • カードローンを一括返済した後、解約したい場合は別途解約手続きが必要
監修者からのコメント

カードローンを一括返済すれば、支払総額をおさえられる、信用情報に完済と記録される場合があるなどのメリットがあります。一方で、資金が少なくなってしまう、手数料がかかる場合があるなどのデメリットがあります。メリットのある一括返済ですが、あらかじめシミュレーションし、無理のない金額か確認してから行うことが大切です。

目次

OPEN

カードローンの一括返済とは:残高の全額をまとめて一度に返済すること

カードローンの一括返済とは、カードローンの借入残高の全額を一度にまとめて返済する方法です。ここでいう「借入残高の全額」とは、元金と利息、そして遅延損害金があればその金額を含む合計額を意味します。遅延損害金とは、カードローンなどの支払いが遅れた際に発生するお金のことです。

一括返済を行うと、約定返済(毎月の返済)のみで返済するよりも借入期間が短くなり、支払総額を削減できる可能性があります。

ただし、家計に無理な負担をかけてまで一括返済を行うと、将来的に新たな借り入れを行うことになりかねません。そのため、一括返済は家計に無理のない範囲で慎重に検討しましょう。

あわせて読みたい

カードローンの返済方法とは|無理なく確実に返済するコツを解説

カードローン一括返済のメリット

一括返済には、次のようなメリットがあります。

カードローン一括返済のメリット

利息額・支払総額を抑えられる

一括返済を行うと、借入期間が短くなり借入金額に対する利息の負担も抑えることができます。

通常、カードローンの返済期間が長くなるほど、支払うべき利息の総額が増えていきます。一括返済を行うことで長期の利息の増加を避けることができるため、支払総額を抑えることが可能となります。

信用情報に完済履歴が残る

一括返済を行うと、信用情報機関に「完済情報」として記録される場合があります。信用情報機関とは、クレジットカードやカードローンの利用状況に関する客観的なデータを記録・管理する機関のことです。

カードローンの利用状況には、借入日や借入金額、支払状況、支払遅延の情報などが含まれます。完済情報は、他のローンやクレジットカードの申込みや、借入限度額の増額申請などの審査で有利に働くことがあります。完済情報は「返済能力が高い」というポジティブな指標として評価されるためです。

注意点として、完済情報はあくまでも「カードローンを完済したこと」のみを示す情報であり、カードローンの解約とは異なります。完済後、カードローンの解約をするには別途手続きが必要です。

また、完済や解約に関する情報が信用情報に記録されるタイミングは、信用情報機関によって異なります。完済ではなく解約したタイミングで完済情報が記録される場合もあるため、借入先の金融機関に確認してみましょう。

借入限度額に余裕が出る

カードローンは、借入限度額の範囲内で繰り返し借り入れができるサービスです。一括返済により借入金額を全額返済できれば、借入限度額に再び余裕が生まれ、将来的な支出に対応できるようになります。

このように借入限度額に余裕を持たせることで、新たな借り入れを検討する際には、より柔軟に利用することが可能となるでしょう。

あわせて読みたい

カードローンの限度額とは?決まり方や審査の影響、増額の方法について解説

返済をしつづける心理的なストレスが軽減される

一括返済は、通常の返済期間よりも短い時間で借入残高の全額を完済する方法です。返済期間の短縮により、長期間にわたる経済的負担が軽減され、将来に対する不安が減少するでしょう。

その結果、新たなライフイベントや大きな支出に向けての計画をスムーズに進めることが可能となり、経済的な柔軟性が増すでしょう。

カードローン一括返済のデメリット

カードローンの一括返済にはデメリットもありますので、事前に確認しておきましょう。

  • まとまった資金が必要になる
  • 一括返済のための手続きが必要
  • 手数料が発生する場合がある

まとまった資金が必要になる

一括返済では、借入残高の全額を一度に返済するため、まとまった資金が必要になります。資金の用意が難しい状況で、貯金や蓄えを切り崩してまで一括返済を行うと、生活費の確保が難しくなることになりかねません。

さらに、他のクレジットカードやローンの支払いが難しくなることも考えられます。資金繰りが悪化して新たな借り入れを行うと、かえって経済的な負担を増えるリスクもあるため、慎重な検討が必要です。

一括返済のための手続きが必要

カードローンの返済は、毎月一定額を返済する方式が一般的です。一括返済の方法は金融機関によって異なりますが、別途振り込みなどの手続きが必要となる場合があります。

振り込みの場合は自分で金額を指定するため、完済に必要な金額を確認したうえで確実に入金することが重要です。たとえば、振り込みの際に金額指定を誤って完済できなかった場合、不足分を改めて入金する必要が生じます。

一部のATMでは硬貨の取り扱いがないものもあります。一括返済する金額に端数がある場合、紙幣のみで多めに支払って、差額を後日返金してもらうなどの手続きが必要になるため、注意が必要です。

手数料が発生する場合がある

カードローンの返済方法によっては、振込手数料やATM利用手数料が発生することがあります。

手数料のかかる返済方法を選ぶと、元金と利息に加えて手数料も支払わなければなりません。手数料がかかることにより支払総額が増加するため、可能であれば手数料が発生しない返済方法を選択しましょう。

一括返済でどれくらい支払総額を減らせるかシミュレーションしよう

カードローンの利息は日割りで計算されるため、返済日が1日でも違えば金額が変わります。

利息の計算方法

一括返済をすると借入期間が短縮するため、支払う利息が少なくなり、支払総額が低減します。30万円を定額返済のみで返済した場合、一括返済で返済した場合で、支払総額がどれくらい変わるか比較してみましょう。

定額返済と一括返済の比較

※シミュレーション結果はあくまでも簡易的な試算であり、お取引状況により実際のご返済金額やご返済期間と異なる場合があります。

シミュレーション結果を見ると、30万円を定額返済のみで返済した場合と一括返済した場合を比較すると、一括返済したほうが利息総額と支払総額はそれぞれ約2万円少なくなることがわかります。

利息と支払総額の負担を少しでも減らしたい場合は、無理のない範囲で一括返済を行うことを検討しましょう。

カードローン一括返済の方法

カードローンの一括返済の流れは次のとおりです。

  1. 返済日と必要な金額を確定させる
  2. 返済方法を選び、完済する

1.返済日と必要な金額を確定させる

一括返済をする場合、返済日が1日でも変わると必要な金額が変わるため、まずは返済日と完済に必要な金額を確定させましょう。

各金融機関の公式WEBサイトやアプリで残高照会をするか、金融機関に直接連絡して借入残高と利息の合計額を確認します。金融機関によっては、借入残高を返済後に利息を清算する場合もあります。

完済に必要な金額を確認したら、返済時に間違えないように、スマホやメモ帳などに控えておきましょう。

2.返済方法を選び、完済する

カードローンの一括返済の方法は金融機関によって異なり、金融機関窓口などの方法があるので、公式WEBサイトや電話で問い合わせて確認してみましょう。返済方法によっては手数料が発生する場合があるため、その点も確認が必要です。

カードローンの一括返済をするときのポイント

ここでは、カードローンの一括返済をするときのポイントを紹介します。返済手続きを行う前に確認しておきましょう。

  • 自分の収支を把握し、無理のないタイミングで返済する
  • 一括返済後に解約をしたい場合は解約手続きをする

自分の収支を把握し、無理のないタイミングで返済する

一括返済を行う際はまとまった資金が必要となるため、蓄えが一時的に減少することになります。そのため、十分な返済計画を立てずに一括返済を進めると、その後に新たな借り入れが必要になる可能性があります。

借り入れを全額返済しても日常生活に影響がないことを確認したうえで、負担にならないタイミングで一括返済を行いましょう。

一括返済後に解約をしたい場合は解約手続きをする

一括返済により借入残高がなくなっても、自動的にカードローンは解約されません。

完済後も、解約の手続きをしなければ、引き続き借入限度額の範囲内での借入可能な状態にあります。今後カードローンを使用する予定がない人や、過度な借り入れを避けたい人は、解約手続きまで行うとよいでしょう。

ただし解約後に再度カードローンを利用したくなった際には、改めて申込みと審査が必要となります。この点を認識したうえで、問題がなければ解約手続きを行いましょう。

借り入れを検討するならマネプラスカードローン<ダイレクト>が便利

マネプラスカードローン<ダイレクト>は、入会金・年会費無料で利用できるカードローンです。契約時までにマネプラスの普通預金口座の開設が必要ですが、申込時点では普通預金口座がなくても問題ありません。

マネプラスのキャッシュカードにローン機能を追加できるため、専用のローンカードを持ち歩くことなく、ATMで借り入れが可能です。また、スマホアプリでも借り入れができます。

マネプラスカードローン<ダイレクト>の借入利率は年1.9%~年14.5%です。金利年18.0%のカードローンやクレジットカードのキャッシングもあるなか、マネプラスカードローン<ダイレクト>なら上限の借入利率が年14.5%ですので比較的金利が低いといえるでしょう。

原則来店や郵送不要で24時間365日申込手続きが可能です。借り入れを検討している方はWEBまたは電話でお申込みください。
※ お申込みは、京都府、大阪府、滋賀県、兵庫県、奈良県、愛知県にお住まいの方が対象です。

返済額や返済期間をチェックシミュレーションはこちら

※シミュレーション結果はあくまでも簡易的な試算であり、お取引状況により実際のご返済金額やご返済期間と異なる場合があります。(ご返済金額は借入残高に応じて決まるため、ご返済が進み借入残高が少なくなると、毎月のご返済金額は少なくなります。)

カードローンの一括返済に関するよくある質問

Q.カードローンの一括返済とは?

A.

カードローンの一括返済とは、借入残高と利息を含む借入残高の全額を一度にまとめて支払うことです。一括返済を行うことで借入期間が短縮し、利息や支払総額が低減される可能性があります。

Q.カードローンを一括返済するデメリットはありますか?

A.

次のようなデメリットがあります。

  • まとまった資金が必要になる
  • 一括返済のための手続きが必要
  • 手数料が発生する場合がある

カードローン一括返済のデメリット」で詳しく解説しています。

Q.カードローンで一括返済をするやり方を教えてください。

A.

金融機関によって異なりますが、一般的にはATM、振り込み、インターネットバンキング、金融機関窓口などで返済手続きを行えます。一括返済を行う場合、まずは返済日や返済に必要な金額を確認しましょう。

Q.カードローンで一括返済を求められることはありますか?

A.

返済の遅延などをしない限り、金融機関側から一括返済を求められることはありません。