利子と利息の違い・意味とは?計算式もわかりやすく解説!
「利子」と「利息」は、元金に対して決められた割合で受け取る、または支払うお金のことです。どちらも同じ意味で使われますが、お金を貸した側が受け取るお金を利子、お金を借りた側が支払うお金を利息と使い分けられることがあります。
カードローンなどを利用してお金を借り入れる場合は、借り入れの対価として利息を支払う必要があります。利息額は支払総額に大きく影響するため、利息に直結する金利や利息を抑える方法などを理解しておきましょう。
- 利子・利息とは、元金に対して決められた割合で支払う、または受け取るお金のこと
- カードローンの利子・利息は、借入金額や金利、利用日数から計算できる
- カードローンを利用するときは、金利が低い商品を選ぶことで支払負担を軽減できる可能性がある
- 監修者からのコメント
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利子と利息を混同して使っている人もいますが、いずれも金額は元金に対して決められた割合で求められ、支払うお金を利息、受け取るお金を利子といいます。カードローンは借り入れた元金に対してお金を支払う(返済する)ため、利息といいます。
目次
OPEN利子と利息の意味・違い
「利子」と「利息」は、元金に対して決められた割合で受け取る、または支払うお金のことです。
利子と利息は基本的に同じ意味で使われますが、次の図のように、お金を貸す側か借りる側かの立場の違いによって使い分けられることがあります。
利用する金融サービスによっても、利用者が「受け取る(利子)」か「支払う(利息)」は異なります。
- ローン:利息。借りたお金に対して「支払う」お金
- 銀行預金:利子。預入れたお金に対して「受け取る」お金
- 投資:利子※。運用している商品に対して「受け取る」お金
※必ずしも利子(利益)が発生するとは限りません
利子と利息は、貸し借りをした金額に対して適用される「金利」によって計算されます。
利子・利息と似た言葉の意味
利子や利息と似た意味をもつ言葉は、次のように複数あります。それぞれの意味を紹介します。
金利
「金利」とは、借入金額や預入金額に対する利子・利息の割合を示すもので、%で表されます。
たとえば、カードローンでは、◯%~△%といったように上限金利と下限金利が明記されており、利用者に適用される金利は、審査で決まった借入限度額によって決定するのが一般的です。
また、銀行の普通預金であれば◯%、定期預金であれば◯万円以上を△ヵ月預けて◻︎%といったように設定されます。
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利率
「利率」とは、利子や利息を決める割合のことです。金利と同じ意味で、%で表されます。
金融機関によって、金利や借入利率などとも表示されます。
年利
「年利」とは、1年間の利子・利息を決める割合のことで、%で表されます。
金利の意味と似ていますが、年利は期間が1年間に限定されているという点が異なります。
単利・複利
「単利」「複利」はどちらも金融商品で使う言葉です。元金や利回りが同じであれば、複利のほうが効率よく利益を得られる可能性があります。
金融商品によって採用される計算方法は異なります。
たとえば、投資信託では、分配金を受け取らずに再投資することで複利効果を期待できます。
利回りの意味
「利回り」とは、投資元金に対して1年間に得られる収益の割合を指し、投資の成果を測る重要な指標のひとつです。
投資商品によって得られる収益の内容が異なるため、利回りの計算方法は異なります。たとえば、投資信託の場合は分配金や売却損益、不動産投資の場合は家賃収入や売却損益などが収益に含まれます。
また、利回りを計算する際は、運用で得られた利益はもちろん、損失分や運用に要するコスト(手数料・税金など)も含めて計算する必要があります。
利子・利息の計算方法
ここではカードローンを例に、利子・利息の計算方法を紹介します。
カードローンの利息は、次の計算式のように、借入金額(借入残高)と金利、利用日数から計算できます。
たとえば、50万円を金利15.0%で90日間借り入れた場合の計算式は、次のとおりです。
※シミュレーション結果はあくまでも簡易的な試算であり、お取引状況により実際のご返済金額やご返済期間と異なる場合があります。
なお、各金融機関のWEBサイトに設置された返済シミュレーションを活用すれば、計算機を用いなくても数字を入力するだけで利息を試算することが可能です。
カードローンには2種類の上限金利がある
カードローンの利子や利息は、金利によって計算できます。
カードローンでは、法律で決められた上限金利と、商品ごとに決められた上限金利の2種類が設定されています。
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法律で決められた上限金利
カードローンの金利は「利息制限法」という法律で上限が決められ、次の図のように、借入金額によって上限金利が異なります。
たとえば、100万円を借り入れる場合の上限金利は年15.0%です。仮に年18.0%の金利が適用された場合は、超過部分は無効となり、上限金利を超える金利を適用した貸金業者は、利息制限法違反・行政処分となります。
商品で設定された上限金利
カードローンの金利は、商品によっても異なります。
カードローンを提供する各金融機関では、「◯%~△%」といったように、下限金利と上限金利が設定されています。
実際にカードローン利用者に適用される金利は、審査で決まった借入限度額によって決定するのが一般的です。
カードローンの上限金利は、金融機関は任意で設定できますが、利息制限法を遵守する必要があるため、年20.0%を超える金利は設定されていません。
カードローンで利息を抑える方法
カードローンで利息を抑えるためには、金利が低いカードローンを選択するとよいでしょう。
同じ借入金額・借入期間の場合、適用される金利が低ければ利息を抑えられ、支払負担を軽減できます。
そもそもカードローンは銀行や消費者金融などのさまざまな金融機関が提供しており、金利は金融機関によってそれぞれ異なります。なかでも、銀行カードローンは、消費者金融カードローンと比較すると金利が低い傾向です。
利息を抑えたい人は、銀行カードローンを検討しましょう。
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借入利率は年1.9%~年14.5%
マネプラスカードローン<ダイレクト>の借入利率は、年1.9%~年14.5%です。
一般的にキャッシングの借入利率の上限は年18.0%前後ですが、マネプラスは借入利率の上限が年14.5%と比較的低いといえます。同じ借入金額・借入期間の場合、金利が低ければ利息が抑えられ、支払負担の軽減が期待できます。
利用するカードローンを検討する際は、上限金利を調べたうえで、返済シミュレーションを活用して利息額を比較してみるのもよいでしょう。
返済額や返済期間をチェックシミュレーションはこちら※シミュレーション結果はあくまでも簡易的な試算であり、お取引状況により実際のご返済金額やご返済期間と異なる場合があります。(ご返済金額は借入残高に応じて決まるため、ご返済が進み借入残高が少なくなると、毎月のご返済金額は少なくなります。)
よくある質問
Q.利子と利息の意味はなんですか?
A.
「利子」、「利息」とは、元金に対して決められた割合で受け取る、または支払うお金のことです。
Q.利子と利息の違いはなんですか?
A.
「利子」と「利息」は、いずれも同じ意味で使われます。
ただし、お金を貸す側か借りる側かの立場によって使い分けられる場合もあります。
たとえば、お金を貸した側だと「利子を受け取る」、お金を借りた側だと「利息を支払う」といった使い分けです。
Q.利子・利息の計算方法を教えてください
A.
利子・利息の計算方法は、次のとおりです。
なお、うるう年の場合は365日の部分を366日として計算します。