融資とは?お金を借りる仕組みと似た言葉の意味をわかりやすく解説

更新日:2024/08/10
融資とは?お金を借りる仕組みと似た言葉の意味をわかりやすく解説

融資とは、「お金の貸し借り」を指す言葉です。個人や法人が金融機関からお金を借りることを、「融資を受ける」といいます。銀行や消費者金融などの民間企業や、国や自治体などの公的機関から融資を受けることが可能です。融資を受けることで、住宅や車など、現金・一括払いでは支払いが困難なものも購入できます。

ただし、融資を受けたら、借りたお金に利息をあわせて返済する必要があります。

融資を受けたい場合は、目的に合った融資サービスを選び、返済計画を立てたうえで借りすぎに注意することが大切です。

この記事で分かること
  • 融資とは、「お金の貸し借り」を指す言葉
  • 融資を受けることで、現金・一括払いでは支払いが困難なものを購入できる
  • 融資を受けたら借りたお金とあわせて利息を返済する必要があるため、計画的に利用することが大切
監修者からのコメント

融資には、銀行などの一般金融機関から借り入れる民間融資と、国や自治体などから借り入れる公的融資があり、融資の種類や融資までの時間には違いがあります。各融資の特徴やメリット・デメリットを知ってから利用しましょう。申し込む前には返済シミュレーションをし、無理なく返済できるのか確認することが大切です。

目次

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融資とは金融機関がお金を貸すこと

融資は、お金の貸し借りを指し、銀行などの金融機関が個人や法人にお金を貸すことを「融資をする」、個人や法人が金融機関からお金を借りることを「融資を受ける」といいます。

融資とは金融機関がお金を貸すこと

融資を受けるには、審査に通過する必要があります。

融資を受けて借り入れたお金(元金)は、利息を加えた返済が必要です。

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融資と出資の違い

出資とは、お金を提供する側の言葉であり、事業を運営するための資金を提供することを指します。お金を提供した人や団体を「出資者」と呼びます。

融資と出資の違い

出資は「資金の提供」であるため、出資を受ける側に返済の義務がないことが、融資との大きな違いです。

ただし、出資を受けた場合は、出資者に対して株式を発行したり経営に参画する権利を与えたりすることが一般的です。

その他の融資と似た言葉の意味

融資と同じようにお金の貸し借りを表す言葉は、複数あります。

言葉の意味とあわせて、「貸す(出資する)」「借りる」どちらの立場にとっての言葉かも理解しておきましょう。

貸し借りを表す言葉 意味 立場
(貸す側/借りる側)
借金 お金を借りること。
また、借りたお金。
借りる側
ローン お金を貸すこと。
また、貸したお金。
「融資・貸し付け」の英語訳
貸す側
借りる側
借り入れ お金を借りること。 借りる側
貸し付け お金を貸すこと。 貸す側
投資 将来的な利益のために
資金を投じること。
貸す(出資する)側

融資を受けられる金融機関は大きく分けて2種類

個人または法人・個人事業主が受けられる融資は、銀行などの民間企業から受ける「民間融資」と、国や自治体から受ける「公的融資」の2つに大きく分けられます。

民間融資|銀行・消費者金融などからお金を借りること

民間融資とは、銀行をはじめとする金融機関でお金を借りることです。消費者金融やクレジットカード会社などからお金を借りることも、民間融資にあたります。

民間融資はローンの種類が豊富で、生活費や趣味など幅広い目的で借り入れが可能です。

借りたお金の使い道が自由な「カードローン」や「フリーローン」、特定の使い道のために借り入れられる「住宅ローン」「マイカーローン」などが挙げられます。

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公的融資|国や自治体からお金を借りること

公的融資とは、国や自治体からお金を借りることです。

公的融資は、一般的に民間融資よりも低金利または無利子で借り入れができます。ただし、対象者や借入目的が限られていたり、借り入れまでにやや時間がかかったりするため、注意が必要です。

たとえば個人向け公的融資は、低所得者世帯や障害者世帯、高齢者世帯などを対象に、生活を再建させるための費用や賃貸契約を結ぶための費用を無利子または低金利で融資をしています。

自治体によっても融資制度や内容が異なるため、利用前に市区町村の公式WEBサイトなどで確認しておくことが大切です。

融資を受ける3つの方法

融資は、次の3つの契約方法があります。

  • 証書貸付|作成した契約書に書かれた金額を借りる
  • 当座貸越|普通預金の残高不足時に自動的に借り入れる
  • 手形貸付|約束手形を担保にしてお金を借りる

証書貸付|作成した契約書に書かれた金額を借りる

証書貸付とは、1回の契約ごとに契約書を作成し、その契約書に書かれた金額を借りる方法のことです。

住宅ローンやマイカーローンといった目的別ローンや、フリーローンなどが、証書貸付での契約にあたります。

証書貸付とは作成した契約書に書かれた金額を借りること

証書貸付は、契約書に書かれた金額を一度で借り入れる方法のため、追加の借り入れができません。追加で借り入れるには、再度申し込み、審査に通過する必要があります。

当座貸越|普通預金の残高不足時に自動的に借り入れる

当座貸越とは、定期預金などを担保に、普通預金の残高が不足した際に自動的に融資を行う方法のことです。

基本的に申込みは不要で、普通預金と定期預金がセットになった「総合口座」を持っていれば、担保となる定期預金残高の90%まで利用できます。
※限度額が決まっており、金融機関により異なります。

たとえば、普通預金口座残高が100万円、定期預金口座残高が200万円だった場合を考えてみましょう。

この場合、定期預金口座残高200万円の90%である180万円まで借り入れができるため、普通口座残高と合わせて280万円まで出金が可能になります。

当座貸越とは普通預金の残高不足時に自動的に借り入れること

個人向け融資サービスのひとつであるカードローンも、当座貸越の一種です。

ただし、カードローンの場合は個別に申し込み、審査に通過する必要があります。

手形貸付|約束手形を担保にしてお金を借りる

手形貸付とは、約束手形を担保にしてお金を借りる方法のことです。約束手形とは、決められた金額を期日までに支払うと約束した有価証券のことです。

おもに事業性資金を借りる際に用いられることがあり、融資までのスピードが比較的早いことが特徴です。

手形貸付とは約束手形を担保にしてお金を借りること

融資の目的【お金を借りる理由・用途】

融資は、個人の資金を補う目的や、事業資金を調達する目的で活用されます。

個人の資金|カードローン・住宅ローンなど

個人がお金を借りる目的はさまざまであり、それぞれの目的にあった融資サービスを利用できます。

個人が融資を受ける目的やそれに対応する融資サービスは、次のとおりです。

利用目的の例

  • カードローン:足りない生活費を補うためなどに利用する
  • 住宅ローン:住宅を購入する
  • マイカーローン:自動車を購入する
  • ブライダルローン:結婚式や新婚旅行の費用に利用する
  • デンタルローン:歯の治療や歯列矯正などに利用する
  • リフォームローン:家をリフォームする
  • フリーローン:自由

身近なものとして、「カードローン」が挙げられるでしょう。テレビCMなどの広告で目にすることもあるかもしれません。

カードローンとは、銀行や消費者金融などの金融機関が提供している個人向けの融資サービスです。すべてのカードローンには審査があり、審査によって決まった借入限度額の範囲内で自由に繰り返しお金を借り入れられます。

なお、住宅ローンやリフォームローンは、おもに銀行で提供されている融資サービスです。カードローンは銀行の他に消費者金融やクレジットカード会社などで、マイカーローンはディーラーや保険会社などでも提供されています。

事業の資金|法人・個人事業主の運転資金など

融資は、法人や個人事業主が資金調達として活用する手段のひとつでもあります。

融資を受けて借り入れたお金は、起業・開業や設備投資、新規事業立ち上げ、運転資金など事業を運営するための資金として活用することが可能です。

ただし、申込時に資金使途を明確にする必要があります。

融資を受けるメリット

融資を受けるメリットは、次のとおりです。

  • 現金・一括払いでは支払いが困難なものを購入できる
  • 急な出費にも対応できる

現金・一括払いでは支払いが困難なものを購入できる

個人の場合、融資を受けることによって「現金が足りなくて欲しいものが買えない」「引き落としや支払いに間に合わない」「車が必要だけど一括払いは無理」といった状況を乗り切れる可能性があります。

法人や個人事業主の場合は、融資を受けることによって事業を起こす・継続させる・発展させることに活用できます。

融資と聞くと、高額なお金のやりとりをイメージする人もいるかもしれません。しかし、5万円や10万円といった少額の借り入れも可能です。

また、融資を受けたら必ず返済する必要があるため、返済に不安を感じるかもしれません。しかし、融資をうまく活用できれば、経済的なピンチを乗り越えられ、家計や経営を立て直せる可能性があります。

借りすぎを避け、適切に返済すれば、融資を受けることは怖いものではありません。

急な出費にも対応できる

カードローンを利用して融資を受ける場合は、急な出費にも対応できることがメリットとして挙げられるでしょう。

個人が融資を受けられるカードローンのような商品は、申込みの当日から数日以内にお金を借り入れられる場合が多いです。ただし、借り入れには審査に通過する必要があります。

なお、申込みから借り入れまでにかかる時間は金融機関によって異なります。

カードローン契約後は、借入限度額の範囲内で回数を問わずお金を借りられるため、万が一の出費のために備えておくことも可能です。冠婚葬祭、家電や車の修理といった、いつ出費が発生するか予測できないときに便利です。

融資を受けるデメリット

融資全般におけるデメリットは、次のとおりです。

  • 返済をしなければならない
  • 利息がかかる

返済をしなければならない

融資はお金を借りることであるため、融資を受けたら返済する必要があります。

個人資金・事業資金を問わず、融資を受ける際は、返済計画を立てたうえで申し込むことが大切です。

なお、「給付金」「支援金」といった名称のものは、返済の必要はありません。

利息がかかる

利息とは、借り入れの対価として支払う金銭のことです。融資を受けたら、借りたお金に利息を上乗せして返済しなければなりません。

一般的に、金利は年単位で表され、金利を見れば1年間に発生する利息がわかります。たとえば、年15.0%の金利で10万円のカードローンを利用した場合、1年間で発生する利息は15,000円(10万円の15.0%)です。

なお、適用される金利は、融資制度や金融機関、借入金額などによって異なります。金利以外の借入条件が同じであれば、金利が高いほど利息が増え、結果として支払総額が大きくなることが一般的です。

融資を受けるまでの流れ

融資を受けるまでのおもな流れは、次のとおりです。

  1. 申込み
  2. 書類提出
  3. 審査
  4. 契約
  5. 融資

融資制度や融資サービスなどによって、融資を受けるまでの細かな流れや申込方法、書類提出方法などが異なります。利用したい融資制度や融資サービスの案内に従いましょう。

融資に必要な書類

個人がお金を借りるときは、本人確認書類と収入証明書類などを提出する必要があります。

本人確認書類や収入証明書類として利用できるおもな書類は、次のとおりです。

  • 本人確認書類
    • 運転免許証
    • 健康保険証
    • パスポート
    • マイナンバーカード
  • 収入証明書類(1社で50万円超または複数社で100万円超の借り入れを申し込む場合)
    • 源泉徴収票
    • 税額通知書
    • 所得証明書
    • 確定申告書
    • 給与明細書+賞与明細書

法人や個人事業主が融資を受ける際のおもな必要書類は、次のとおりです。

  • 確定申告書
  • 決算書
  • 申告決算書
  • 試算表
  • 見積書(設備資金の場合)
  • 法人の履歴事項全部証明書または登記簿謄本
  • 運転免許証 など

個人・法人に限らず、申込みに必要な書類や利用できる書類は、融資制度や金融機関によって異なります。申込前によく確認しておくことが大切です。

融資を申し込む前にやるべきこと

融資を申し込む際は、申込前に返済計画を立て、不明点は担当者に相談して解決しておくことが大切です。

返済シミュレーションをする

融資を申し込む前に、返済シミュレーションを活用して返済計画を立てておきましょう。

銀行などのWEBサイトでは返済シミュレーションを用意しています。スマホやパソコンで、借入希望額や金利、返済期間など入力することで、完済時期や利息、毎月の返済金額を試算できます。

個人がお金を借りるカードローンやマイカーローンといったものはもちろん、事業性資金のシミュレーションも可能です。

返済シミュレーションを活用すれば、家計や経営の状況と照らし合わせて、無理なく返済できるかをイメージできます。返済計画を立てるうえで活用するとよいでしょう。
※シミュレーション結果はあくまでも簡易的な試算であり、お取引状況により実際のご返済金額やご返済期間と異なる場合があります。

不明な点は担当者に相談する

融資を申し込む前に、不明点を明らかにしておくことも重要です。

特に住宅ローンや事業性資金などの高額な借り入れは、長い年月をかけて返済をしていくことになります。さらに、契約するまでに複数の書類を提出したり、多くの手続きを踏んだりする必要があり、時間がかかることもあるでしょう。

そのため、契約内容や融資までの流れ、返済方法などを十分に理解しておくことが大切です。

銀行では、窓口で融資の相談ができます。申込前に窓口で相談し、不明点はすぐに聞くようにしましょう。

融資の利用を検討するならマネプラスカードローン<ダイレクト>

人によってはお金を借りることにためらいがある人もいるかもしれません。

しかし、必要なときに必要な分だけお金を借り、きちんと返済していけば、借り入れは悪いことではありません。うまく活用できれば、資金繰りを安定させることに役立つ可能性もあります。

個人が融資を受けるおもな手段としては、カードローンが挙げられるでしょう。

マネプラスカードローン<ダイレクト>は、24時間365日、WEBで申し込めます。借入金の使い道は自由で、審査によって決まった借入限度額の範囲内で自由に繰り返しお金を借り入れられます。ただし、事業性資金は対象外です。

申込時にマネプラスの口座がなくても申込みが可能です。
※契約時までに普通預金口座の開設が必要です。
※申込みは京都府、大阪府、滋賀県、兵庫県、奈良県、愛知県にお住まいの方に限ります。

なお、「お借り入れ5秒診断」では、年齢、年収、借入件数を入れるだけで借り入れが可能か5秒で診断できます。
※「お借り入れ5秒診断」は借り入れを検討する際の目安であり、実際の申込時の審査結果と異なる場合があります。

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融資に関するよくある質問

Q.「融資を受ける」とはどのような意味ですか?

A.

「融資を受ける」とは、銀行などの金融機関からお金を借りることを指します。

Q.融資と借金の違いを教えてください

A.

融資と借金、どちらも「お金を借りる」ことを意味する言葉ですが、使う立場によって使い分けができます。

「融資」は、一般的に、お金を貸す側の言葉で、個人宛・法人宛にかかわらず、資金を融通することを指します。
一方「借金」は、お金を借りる側の言葉で、生活費や住宅の購入など「消費」することを目的にお金を借りることを指します。

Q.金融機関からお金を借りるメリットを教えてください

A.

金融機関からお金を借りることで、住宅や車など、現金・一括払いでは支払いが困難なものも購入できる点がメリットです。

さらに、カードローンなら借入限度額の範囲内で回数を問わずお金を借りられるため、急な出費にも対応できます。冠婚葬祭や家電の買い替えなど万一に備えておけるため、上手に活用するとよいでしょう。