銀行カードローンと消費者金融の違いは?審査・金利・返済の特徴を比較

更新日:2024/07/01
銀行カードローンと消費者金融の違いは?審査・金利・返済の特徴を比較

銀行カードローンと消費者金融は、どちらも個人向けの融資サービスです。借りたお金の使い道が限定されていないことや、借りたお金に対して利息が発生する点は共通しますが、金利や融資スピードなどの特徴に違いがあります。そのため、それぞれの特徴を理解したうえで、自分に合ったほうを選ぶことが大切です。

この記事では、銀行カードローンと消費者金融の違い、それぞれのメリット・デメリットなどを詳しく解説します。どちらを利用する際も、自分の収支を把握したうえで、無理のない計画的な利用を心がけましょう。

この記事で分かること
  • 銀行カードローンは消費者金融と比較して金利が低めの傾向
  • 消費者金融は即日融資が可能な場合があるが、金利は高めの傾向
  • カードローンは利用する前にきちんと計画を立てることが重要
監修者からのコメント

銀行カードローンと消費者金融のカードローンには、それぞれメリット・デメリットがあります。借入先を決めるときには、金利、在籍確認の有無、融資までのスピード、上限額などから重視したいポイントを決めて比較してみましょう。申込先が決まったらシミュレーションをして無理なく返済できるのか見極めることも大切です。

目次

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銀行カードローンと消費者金融の違い

銀行カードローンとは、銀行が提供する個人向けの融資サービスです。大手銀行に限らず、地方銀行やネット銀行などでもカードローンを提供しています。

消費者金融は、おもに貸金業者が提供する個人向けの融資サービスを指します。

どちらも借りたお金に対して利息が発生する点は共通しますが、適用される法律や金利、融資スピードなどに違いがあります。

それぞれの違いを表で比較してみましょう。

銀行カードローン 消費者金融
法律 銀行法 貸金業法
金利(年利) 1.5%~15.0% 3.0%~18.0%
融資スピード 数日~10日程度 最短即日
借入限度額 消費者金融より大きい傾向
(個人によって差がある)
銀行カードローンより小さい傾向
(個人によって差がある)
保証会社 あり なし
在籍確認 実施する場合がある 実施する場合がある
借入方法 ATM
インターネットバンキング
電話
など
ATM
インターネットバンキング
電話
など
返済方法
口座引き落とし
振り込み
ATM
(自行ATMでも返済可)
など
口座引き落とし
振り込み
ATM
(自行ATMでも返済可)
など

1.適用される法律

銀行カードローンは銀行法、消費者金融は貸金業法に基づいて運営されています。

貸金業法では消費者保護に重点を置いており、さまざまな規制を設けています。そのなかのひとつが「総量規制」です。

総量規制とは

総量規制とは、利用者を過剰な借り入れから守るための法律です。総量規制により、貸金業者は利用者の年収の3分の1までしか貸し付けを行えません。たとえば年収300万円の人の場合、最大の借入限度額は100万円です。

一方、銀行カードローンは「銀行法」に基づいて運営されており、総量規制は対象外です。ただし、銀行も独自の基準に基づいて審査を行いますので、年収の3分の1を超える金額を借りられるとは限りません。

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2.適用金利の高さ

銀行カードローンと消費者金融では、金利の相場が異なります。銀行カードローンの金利は年1.5%~年15.0%、消費者金融では年3.0%~年18.0%の範囲で設定されていることが一般的です。

カードローンは、金利が低いほど、利息の負担を軽減できる可能性が高まります。利息は、金利・借入期間・借入金額に基づいて計算されるため、借入金額と借入期間が同じであれば、金利の低い銀行カードローンのほうが利息の負担は軽減されるでしょう。

各金融機関では、カードローンの金利を「◯~△%」の範囲で設定していますが、必ずしも下限金利が適用されるわけではありません。実際に適用される金利は一般的に、審査により設定された「借入限度額」で決まります。

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3.融資スピード

融資スピードは、金融機関や審査の状況により異なるため、「どちらが早く融資を受けられるか」は一概にはいえません。

ただし一般的に、銀行カードローンの審査は、数日~10日程度かかる傾向があります。銀行カードローンの利用には、その銀行の口座開設が必要になることも多く、手続きに時間がかかりやすいためです。

一方消費者金融は、比較的短時間で審査結果がわかる傾向です。最短30分程度でお金が振り込まれる場合もあるため、借り入れを急いでいる人に向いています。

審査の基準・厳しさ

審査の基準や厳しさは、金融機関により異なります。各金融機関の審査基準は公開されていないため、「銀行カードローンと消費者金融のどちらが審査に通りやすいか」といった判断はできません。

ただし、審査基準は異なるため、ひとつの金融機関で審査に通過しなかった場合に、別の金融機関に申し込んで、審査に通過する場合もあります。

4.借入限度額の大きさ

借入限度額とは、金融機関で借りられる金額の上限です。各カードローンには借入限度額の範囲が決められており、審査により個人の返済能力に応じた借入限度額が設定されます。

たとえば、マネプラスカードローン<ダイレクト>の借入限度額は10万円~1,000万円で、その範囲内で個人の借入限度額が決まります。

借入限度額には2種類ある

金融機関が定める借入限度額は、銀行のほうが大きい傾向です。ただ、借入限度額の上限金額はあくまでも金融機関が貸し付けできる上限であり、必ずしも上限金額まで借りられるとは限りません。

なお、銀行カードローンと消費者金融どちらの場合も、設定された借入限度額の範囲内で繰り返し借り入れができる点は同じです。

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5.保証会社の有無

保証会社とは利用者が返済できなくなったときに、本人に代わって金融機関に返済を行う会社です。ただし、保証会社が関わっていたとしても、利用者の返済義務がなくなるわけではありません。

銀行カードローンは、銀行だけでなく保証会社も融資にあたっての審査や運営を行っています。銀行カードローンによっては「保証会社の保証を受けること」を申込条件としていることもあります。

一方の消費者金融には、保証会社が関わっていません。審査や運営も消費者金融が単独で行います。

6.電話による在籍確認の有無

在籍確認とは、申込者が申告した勤務先に勤めている事実を確認することです。審査の一環として行われるものであり、勤務先の電話を通して行われることが一般的です。

銀行カードローンと消費者金融のどちらも在籍確認が行われます。ただし、必ずしも勤務先に電話が来るわけではなく、提出書類のみで在籍確認をする場合もあります。

もし在籍確認が実施される場合でも、勤務先への電話は担当者の個人名で行われるため、職場の人が借り入れの申込みに気づく可能性は低いでしょう。

7.返済方法

銀行カードローンの返済方法は金融機関により異なりますが、一般的には次のような返済方法が用意されています。

  • 口座引き落とし
  • 銀行ATM
  • コンビニATM
  • インターネットバンキング
    など

消費者金融のほうが、返済方法や利用できるATM数は多い傾向です。銀行によっては、複数の返済方法が用意されている場合がありますが、消費者金融に比べると選べる返済方法は少ないでしょう。

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銀行カードローンのメリット・デメリット

銀行カードローンのメリット

  • 消費者金融より金利が低い傾向
  • すでに口座を持っている場合は利便性が高い

銀行カードローンのデメリット

  • 消費者金融より融資に時間がかかる
  • 口座開設が条件となる場合がある

銀行カードローンは、消費者金融と比較して金利が低い傾向があるため、その分利息の負担を軽減できます。一方で、申込みから融資までにかかる時間は数日~10日程度を要し、即日融資には対応していません。

また、銀行カードローンの利用には、その銀行の口座開設が必要となる場合があります。すでに口座を開設している場合、カードローンの申込みはスムーズに進みやすいですが、口座がない場合は別途手続きが必要です。

消費者金融のメリット・デメリット

消費者金融のメリット

  • 銀行カードローンより融資スピードが早い傾向

消費者金融のデメリット

  • 銀行カードローンより金利が高い傾向
  • 年収の3分の1までしか借り入れできない

消費者金融は融資スピードが比較的早いことが大きなメリットです。即日融資に対応している場合もあるため、今日・明日など、すぐにお金が必要な場合に便利です。

ただし、金利が高めの傾向があるため、銀行カードローンよりも利息が大きくなる可能性があります。利用の際はシミュレーションを行い、「利息がいくらになるか」「いつ頃完済できそうか」などを把握したうえで、きちんと計画を立てましょう。

銀行カードローンや消費者金融で借り入れる際の注意点

銀行カードローンと消費者金融は、どちらも借りたお金に対して利息が発生します。使い方によっては気付かぬうちに返済の負担が大きくなる可能性があるため、利用する前に次の3つの注意点を押さえておきましょう。

  • 利用前に自分の収支を把握しておく
  • 明確な返済計画を立てる
  • 不必要な追加の借り入れを避ける

利用前に自分の収支を把握しておく

カードローンを利用する前に、自分の収入と支出をしっかり把握しておくことが大切です。

収支を把握せずに利用すると、毎月の返済が負担になり、生活費が足りなくなってしまうことも考えられます。

「いくらなら無理なく返済に回せるのか」「支出のなかで減らせる部分はないか」を考えたうえで、無理のない返済計画を立てましょう。

明確な返済計画を立てる

カードローンを申し込む前に、各金融機関のWEBサイトに用意されているシミュレーションツールで、毎月の返済額や返済期間を試算しましょう。

シミュレーションでは、毎月の生活費や急な出費も考慮し、現実的な計画を立てることが大切です。「毎月いくらずつ返せば、いつまでに完済できるか」を試算できれば、心理面でのストレスや不安感も軽減されるでしょう。

※シミュレーション結果はあくまでも簡易的な試算であり、お取引状況により実際のご返済金額やご返済期間と異なる場合があります。

また、返済の負担を軽減するために、余裕のあるタイミングで繰り上げ返済を行う方法もあります。ボーナスや臨時収入があった際に、借入残高の一部を繰り上げて返済することで、返済期間が短縮され、利息の低減につながります。

不必要な追加の借り入れを避ける

本当に必要な場合以外、追加の借り入れはできるだけ避けましょう。カードローンは、借入限度額の範囲内であれば繰り返し借り入れでき、「最長何年で返済しなければならない」といった返済期限はありません。そのため、借り入れを繰り返すと、長期にわたって返済が続いてしまう可能性があります。

カードローンは、追加の借り入れをせず、計画どおりに返済していけば確実に完済できます。もし追加で借り入れが必要となった場合は、再度シミュレーションを行い、返済計画を立て直しましょう。

金利の低さを重視するなら銀行カードローン

銀行では、消費者金融よりも低い金利でカードローンを提供しています。銀行カードローンは年1.5%~年15.0%程度、消費者金融カードローンは年3.0%~年18.0%程度が相場です。

金利が高いと支払総額が増え、0.1%の差でも長期的に見ると、利息の金額は大きく変わります。借入金額や借入期間によっても利息の金額は変わりますが、比較的金利が低い銀行カードローンなら、利息の負担を抑えられる可能性が高いです。

返済の負担を軽減するには、できるだけ金利の低い銀行カードローンを検討しましょう。

カードを増やさず借り入れできる!マネプラスカードローン<ダイレクト>

マネプラスカードローン<ダイレクト>は、マネプラスが提供している入会金・年会費は0円のカードローンです。

マネプラスのキャッシュカードにカードローン機能をプラスできるため、専用のローンカードの発行を待つ必要はありません。
※お申込みは、京都府、大阪府、滋賀県、兵庫県、奈良県、愛知県にお住まいの方が対象です。

借入利率は年1.9%~年14.5%

マネプラスカードローン<ダイレクト>の借入利率(固定金利)は年1.9%~年14.5%であり、消費者金融などと比較して低めの傾向です。

実際に適用される借入利率は借入限度額によって異なりますが、たとえば借入限度額10万円の場合、借入利率は年14.5%となります。

一般的にキャッシングの借入利率の上限は年18.0%前後ですが、マネプラスは借入利率の上限が年14.5%と比較的低いといえます。

申込みから契約までWEB完結で利便性が高い

マネプラスカードローン<ダイレクト>は、24時間365日申込みが可能です。申込時はマネプラスの口座がなくても問題ありません(※)。マネプラスのキャッシュカードをお持ちの方であれば、契約完了後すぐに借り入れできます。
※別途、ご契約時までに普通預金口座のご開設が必要となります。

契約後は、マネプラスのキャッシュカードでマネプラスATMやコンビニATMで借り入れが可能です。また、京銀アプリでも借り入れができます。

返済シミュレーションで返済計画を立てよう

マネプラスカードローン<ダイレクト>の「お借り入れ5秒診断」では、年齢、年収、借入件数を入れるだけで借り入れ可能か5秒で診断できます。
※「お借り入れ5秒診断」は借り入れを検討する際の目安であり、実際の申込時の審査結果と異なる場合があります。

「カードローンご返済シミュレーション」では、 利息額、毎月の返済額、支払総額、借入期間の目安がわかるため、返済の見通しを立てられます。
※シミュレーション結果はあくまでも簡易的な試算であり、お取引状況により実際のご返済金額やご返済期間と異なる場合がございます。(ご返済金額は借入残高に応じて決まるため、ご返済が進み借入残高が少なくなると、毎月のご返済金額は少なくなります。)

初めて借り入れをする際は不安を感じるかもしれませんが、見通しを立てて計画的に返済するためにも、事前にスケジュールを立てておくことが大切です。

銀行カードローンと消費者金融に関するよくある質問

Q.銀行カードローンと消費者金融の違いは何ですか?

A.

銀行カードローンと消費者金融の主な違いは、金利と融資スピードです。

銀行カードローンの金利は年1.5%~年15.0%、消費者金融は年3.0%~年18.0%の範囲で設定されることが多いです。

銀行は申込みから融資開始までに数日~10日程度を要しますが、消費者金融は最短即日で融資を受けられるサービスもあります。

その他細かな違いは、「銀行カードローンと消費者金融の違い」で詳しく解説しています。

Q.銀行カードローンと消費者金融の審査基準は異なりますか?

A.

各金融機関の審査基準は金融機関により異なります。審査基準は公開されていないため、「銀行は消費者金融よりも厳しい」などの判断はできません。

一般的にはどの金融機関も、申込者本人の返済能力を判断したうえで、融資の可否や借入限度額を決めています。

Q.銀行カードローンや消費者金融で借り入れをした場合、家族や職場の人に知られますか?

A.

どちらを利用した場合も、基本的には家族や職場の人にカードローンの利用を知られる可能性は低いです。

※なお、お借入明細や返済が遅れた場合の督促状等が自宅に届く場合があります。

Q.銀行カードローンや消費者金融の利用は、信用情報に記録されますか?

A.

銀行カードローンや消費者金融の利用情報は、信用情報機関に記録されます。具体的には、カードローンの申込みや返済の履歴、返済の遅延に関する情報などが記録されます。

Q.銀行カードローンの審査に落ちた場合、消費者金融で借り入れられますか?

A.

各金融機関の審査基準は異なるため、銀行カードローンの審査に通過できなかった場合に、消費者金融など他の金融機関で審査に通過し、借り入れられる可能性はあります。

ただし、他の金融機関に申込みをした履歴は信用情報機関に記録されます。短期間での複数の申込みは、審査に影響を与える可能性がありますので、注意しましょう。