カードローンの増額審査に通過するには?申請時の注意点も解説

更新日:2024/07/01
カードローンの増額審査に通過するには?申請時の注意点も解説

カードローンの増額とは、すでに契約しているカードローンの借入限度額を引き上げることです。借入限度額を超えて融資を受けたい場合、他社のカードローンを新規で契約する方法もありますが、増額申請をするほうが融資スピードや金利の面でのメリットが大きい可能性があります。

ただし、カードローンの増額には審査通過が必要です。増額申請を行う前に、審査で確認されるポイントや、注意点を確認しておきましょう。

この記事で分かること
  • カードローンの増額審査は、新規契約時と比べて審査結果の通知や融資は早めの傾向がある
  • カードローンの増額審査ではおもに、返済状況、収入状況、他社の借入状況などが確認される
  • 増額審査の結果によっては、現在設定されている借入限度額よりも減額されるケースがある
監修者からのコメント

カードローンの契約は一つの金融機関のみに絞り、借入限度額を増額したほうが入出金の管理はしやすくなります。増額には審査が必要で、最大で年収の3分の1程度の金額が目安です。申し込む前には必ずシミュレーションし、無理なく返済できるのかをチェックしてから申請しましょう。

目次

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カードローンの増額とは:契約しているカードローンの借入限度額を増やすこと

カードローンの増額とは、契約中のカードローンの借入限度額を増やすことを意味します。借入限度額とは、カードローンで借りることができる金額の上限です。

カードローンの増額とは:契約しているカードローンの借入限度額を増やすこと

カードローンを契約すると、借入限度額の範囲内であれば何度でも借り入れが可能ですが、この借入限度額を超えて借り入れをすることはできません。そのため、すでに借入限度額に近い金額を借りていて、さらに資金が必要な場合には増額を検討することになるでしょう。

増額申請には審査が必要ですが、審査に通過し借入限度額を引き上げることができれば、急な出費が発生した際も、より対応しやすくなります。

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カードローン増額のメリットは?複数契約よりおすすめの理由

カードローンの増額には次の3つのメリットがあります。

返済管理がしやすい

毎月の返済額や返済期日、返済方法は利用するカードローンにより異なります。複数のカードローンを利用すると返済管理が複雑になるため、返済を忘れるリスクも高まります。

カードローンを増額し、借り入れを1社に限定することで返済管理が容易になり、結果として返済忘れのリスクを減らせるでしょう。

早く借り入れができる可能性がある

カードローンの増額には審査が必要ですが、新規契約時の審査と比べて早めの傾向です。新規契約時には、本人確認、収入状況の確認、在籍確認に加えて、金融機関によってはカードの発行も必要となるため、増額審査よりも時間がかかることがあります。そのため、他社のカードローンを新規で契約するより、早く借り入れができる可能性があります。

適用金利が低くなる可能性がある

カードローンは一般的に、借入限度額が大きいほど金利が低くなります。例として、マネプラスカードローン<ダイレクト>を例に限度額別の金利を見てみましょう。

適用金利が低くなる可能性がある

※2024年5月1日時点

複数のカードローンを利用すると、それぞれのカードローンで設定される借入限度額に対して金利が設定されます。そのため、それぞれの金利は1社のみで借り入れをする場合と比較して高くなる傾向です。

たとえば下図のように、A社で50万円・B社で30万円、C社で20万円のように、3社に分けて借り入れをすると、各金融機関の借入限度額は50万円以下となり、適用金利は年15.0%~年18.0%で設定されることがあります。

複数の借り入れを1本化することで金利が低くなる場合がある

一方、D社の借入限度額を増額し、まとめて100万円の借り入れができれば、適用金利は年14.0%に下がり、1~3%の金利減少が見込まれます。

なお、カードローンの利息は返済期間によっても異なります。返済期間が同じであれば、金利が低いほど利息が少なくなり、支払総額を減らすことにつながります。

金利は、たった0.1%の違いでも、借入残高によっては支払総額に大きく影響することもあるため、借り入れの際はできるだけ金利が低くなる方法を選択することが賢明です。

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カードローンの増額審査で確認されるポイント

カードローンの増額審査では、申込者の返済能力が確認されます。審査基準は金融機関により異なりますが、一般的には次の4つの項目がポイントになります。

返済状況:毎月の返済をきちんと行っているか

返済状況は、増額審査で特に重要な審査項目のひとつです。過去の返済履歴は「増額しても滞りなく返済していけるか」を予測する指標になります。

具体的には「毎月の返済を期日までにきちんと行っているか」「延滞や遅延がないか」が確認され、もし過去に延滞や遅延があった場合は、その理由や状況などが確認されます。

収入状況:安定かつ継続した収入があるか

安定かつ継続した収入は返済能力を支える基盤であるため、返済状況と同様に、カードローンの審査で重視されやすい項目です。

審査では、収入金額や収入源(勤務先の情報)、勤続年数などが見られ、安定かつ継続した収入があるか、総合的に判断されます。年収などの金額だけでなく、収入の安定性も重要な要素です。

たとえば勤続年数は、雇用形態の安定性を示す指標になります。そのため、勤続年数が長いほど、収入が安定していると判断されやすい傾向です。

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他社の借入状況:他社借入の件数や金額が多すぎないか

他社の借入状況は、カードローンの増額審査で確認される必須項目です。増額申請時に入力する内容や、信用情報機関への照会を通して、他社からの借入件数や借入金額、返済状況などが確認されます。

信用情報とは、クレジットやローンの契約や利用状況などの客観的な取引事実を記録した個人情報です。信用情報は信用情報機関によって管理されています。

信用情報機関・金融機関・申込者の関係

金融機関は、申込者の同意を得たうえで信用情報機関に照会を行い、他社を含む過去の借入履歴などを確認しています。他社からの借入件数や借入金額が多いと、返済負担が大きいと判断され、審査に影響する可能性があります。

総量規制:貸付総額が年収の3分の1を超えていないか

貸金業者の場合、総量規制の範囲内かどうかも確認されます。総量規制とは、年収の3分の1を超える貸し付けを原則として禁止する制度のことです。たとえば、年収が300万円の人の場合、各金融機関で借り入れができる金額の合計は最大100万円までです。

総量規制とは

総量規制は、消費者金融やクレジットカード会社、信販会社などの貸金業者のみに適用される法律です。増額審査では、申込者の年収・他社からの借入状況を確認し、総量規制の範囲内に収まっているかどうかが判断されます。

銀行は総量規制の対象外ですが、年収の3分の1を超えて借り入れができるとは限りません。銀行でも、収入に対して借入希望額が大きすぎる場合は、希望どおりの金額を借り入れられない可能性があります。

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カードローンの増額審査に通過するためにできること

カードローンの増額審査に通過するために意識したいポイントは次の2つです。

  • 最新かつ正しい収入証明書を提出する
  • 申請する借入希望額は必要最低限にする

最新かつ正しい収入証明書を提出する

借入希望額によっては、審査の際に源泉徴収票などの収入証明書類の提出が求められることがあります。たとえばマネプラスでは、申込金額が50万円を超える場合に、前年の収入証明書類の提出が必要です。

収入証明書の例

  • 源泉徴収票
  • 公的収入証明書
  • 税務署印のある直近1期分の確定申告書
    など

収入証明書類は最新年度のものが必要となるため、最新のものであるか、提出前に確認しておきましょう。

申請する借入希望額は必要最低限にする

増額申請の際に借入希望額を設定しますが、この金額が大きすぎると審査に通りにくくなる可能性があります。そのため、審査通過が不安な場合は、必要最低限の借入希望額を申請することを検討してみましょう。

ただし、銀行の場合は借入希望額にかかわらず返済能力で借入限度額が判断されるなど、金融機関により対応は異なります。

【注意】増額審査の結果、減額される可能性もある

増額審査の結果、今の限度額より減額される可能性があることも知っておきたいポイントです。たとえば次のようなケースに当てはまる場合、増額の申込みを避けたほうがいいかもしれません。

減額される可能性があるケース

  • 収入が減った
  • 転職した
  • 他社の借り入れが増えた
  • 返済状況が悪化した
    など

収入や借り入れの状況は、借入限度額を決めるうえで重要な項目です。収入状況や他社借入の状況が変わった場合、借入限度額を総量規制の範囲内に収めるために、減額される可能性があることを認識しておきましょう。

カードローンを増額する方法と流れ

カードローンの増額申請は、一般的に各金融機関への電話もしくはWEB、アプリなどでできる場合があります。申込方法は金融機関によって異なるため、WEBサイトなどで確認しておきましょう。

ここでは、カードローンを増額する際の一般的な流れを紹介します。

増額の流れ

申込みから審査結果が出るまでの時間や日数は審査状況により異なり、数日~1週間程度かかることもあります。そのため、増額したい場合は日数に余裕を持って申込みを行いましょう。

増額の際、審査の一環として在籍確認が行われる場合もあります。在籍確認は、申込内容に記載された勤務先に申込者が在籍しているかを確認するものです。ただし、在籍確認の実施有無は金融機関や申込内容によって異なり、増額審査では在籍確認を実施しない場合もあります。

カードローンの増額審査に落ちた場合の対処法

カードローンの増額申請をした際に、必ずしも審査に通過するとは限りません。増額審査に通過しなかった場合、返済実績を積んでから再度申し込むか、他社のカードローンに申し込むことが選択肢になります。

返済実績を積んでから再度申し込む

増額審査では過去から現在までの返済実績が確認されます。現在契約しているカードローンを一定期間利用し、返済実績を積み重ねることで、返済能力があることを証明できます。

返済実績が十分に積めれば、再度増額審査を申し込んだ際に、審査に通る可能性は高くなるでしょう。

他社のカードローンに申し込む

カードローンの審査基準は金融機関によって異なります。そのため、別のカードローンであれば、審査に通過し、借り入れできる可能性があります。

ただし、カードローンの申込履歴は信用情報機関に記録され、審査に影響する可能性があるため注意が必要です。短期間に複数申し込むことは避け、1社ずつ申し込んで審査の結果を待ちましょう。

借り入れを検討するならマネプラスカードローン<ダイレクト>

マネプラスカードローン<ダイレクト>は、マネプラスが提供している入会金・年会費は0円のカードローンです。

キャッシュカード一体型のカードローンですので、マネプラスのキャッシュカードをお持ちの方であれば、契約後すぐに借り入れができます。
※お申込みは、京都府、大阪府、滋賀県、兵庫県、奈良県、愛知県にお住まいの方が対象です。

借入利率は年1.9%~年14.5%

マネプラスカードローン<ダイレクト>の借入利率(固定金利)は年1.9%~年14.5%であり、消費者金融などと比較して低めの傾向です。

実際に適用される借入利率は借入限度額によって異なりますが、たとえば借入限度額10万円の場合、借入利率は年14.5%となります。

一般的にキャッシングの借入利率の上限は年18.0%前後ですが、マネプラスは借入利率の上限が年14.5%と比較的金利が低いといえます。

申込みから契約までWEBで完結!

マネプラスカードローン<ダイレクト>は、24時間365日申込みが可能です。申込みから契約までの流れを見てみましょう。

申込みから契約までWEBで完結!

マネプラスのキャッシュカードを使用して、マネプラスATMやコンビニATMでの借り入れが可能です。また京銀アプリでも借り入れができます。

申込前に返済シミュレーションを活用しよう

マネプラスカードローン<ダイレクト>の「お借り入れ5秒診断」では、年齢、年収、借入件数を入れるだけで借り入れ可能か5秒で診断できます。
※「お借り入れ5秒診断」は借り入れを検討する際の目安であり、実際の申込時の審査結果と異なる場合があります。

「カードローンご返済シミュレーション」では、 利息額、毎月の返済額、支払総額、借入期間の目安がわかるため、返済の見通しを立てられます。
※シミュレーション結果はあくまでも簡易的な試算であり、お取引状況により実際のご返済金額やご返済期間と異なる場合があります。(ご返済金額は借入残高に応じて決まるため、ご返済が進み借入残高が少なくなると、毎月のご返済金額は少なくなります。)

複数の借り入れをすると、返済計画が複雑になるため、事前に明確なスケジュールを立てておくことが大切です。

カードローンの増額に関するよくある質問

Q.カードローンの増額とは何ですか?

A.

カードローンの増額とは、現在契約しているカードローンの借入限度額を増やすことです。増額することで、急な出費やまとまった支出に対応しやすくなります。

Q.カードローンの増額審査で確認される内容は何ですか?

A.

カードローンの審査基準は金融機関によって異なりますが、一般的に次の4つが確認されます。

  • 返済状況:毎月の返済をきちんと行っているか
  • 収入状況:安定かつ継続した収入があるか
  • 他社の借入状況:他社借入の件数や金額が多すぎないか
  • 総量規制:貸付総額が年収の3分の1を超えていないか

カードローンの増額審査で確認されるポイント」で詳しく解説しています。

Q.カードローンの増額審査にかかる日数・時間はどれくらいですか?

A.

契約中のカードローンによって異なりますが、数日~1週間ほどで結果が通知されることが一般的です。

Q.カードローンの増額審査で在籍確認(勤務先への電話)は行われますか?

A.

審査の一環として在籍確認が行われる場合もあります。ただし、在籍確認の実施有無は金融機関や申込内容によって異なり、増額審査では在籍確認を実施しないこともあります。

Q.カードローンはいくらまで増額できますか?

A.

カードローンの増額の上限は人によって異なります。各金融機関では、申込者の年収や返済状況などを総合的に判断して、増額の可否や増額する金額を決めています。