カードローンに複数申込みをする際の注意点|審査や返済への影響を解説
カードローンの複数申込みは可能です。ただし、1社のみに申し込む場合と比較して審査に通過することが難しくなります。審査に通過するために複数申込みを検討している場合は、逆効果になる可能性を踏まえて慎重に検討することが大切です。
また、複数のカードローン審査に通過したとしても、必ずしも借り入れられる金額が増えるとは限りません。借入限度額を増やしたい場合は、現在利用しているカードローンの増額申請を行うことも検討してみましょう。
- 短期間で複数のカードローンに申し込むと審査通過が難しくなる可能性がある
- 借入限度額には上限が設けられているため、複数の金融機関を利用しても借りられる金額が増えるとは限らない
- カードローンは借入限度額が多いほど金利が低く設定されるため、1社に絞るほうが金利が低くなる可能性がある
- 監修者からのコメント
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審査に通るか心配で複数のカードローンへ申し込んでしまう人がいますが、複数申込みはお金に困っているという印象を与えてしまうため、むしろ審査に通りにくくなる場合があります。数ある金融機関から1社を選ぶのは大変ですが、金利や返済方法などを比較し、自分のニーズに合ったカードローンを申込むようにしましょう。
目次
OPEN同時に複数のカードローンに申し込む場合の注意点
カードローンでの借り入れを検討している人のなかには「同時に複数のカードローンに申し込めば、いずれかには審査に通過するだろう」と考える人もいるかもしれません。複数のカードローンへの申込みは可能ですが、次の2つの注意点があります。
- 審査に通過できない可能性が高まる
- 複数のカードローンを利用しても借入限度額は増えない
審査に通過できない可能性が高まる
カードローンの審査では、金融機関が信用情報機関に記録されている信用情報を照会し、その情報をもとに「申込者に返済能力があるか(借りたお金をきちんと返済していけるか)」を判断しています。
信用情報機関に記録されている「カードローンの申込履歴(申込日、ローン種類など)」は、カードローンを提供する金融機関同士で共有されています。つまり、複数のカードローンに申し込んだ場合、申込先の金融機関は、複数のカードローンに申し込んでいることを把握できる仕組みです。
短期間で複数のカードローンに申し込むと、金融機関に「申込者は資金調達に困っている」と判断される可能性があります。その結果、返済能力に疑問を持たれ、審査を通過できないことがあるでしょう。
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複数のカードローンを利用しても借入限度額は増えない
消費者金融やクレジットカード会社などの貸金業者には、「総量規制」と呼ばれる法律が適用されます。総量規制は、申込者が過度な借り入れにより返済できなくなる状況を防ぐために、年収の3分の1を超える貸し付けを禁止するルールです。
総量規制の計算には、すべての貸金業者からの借り入れが含まれます。たとえば、年収300万円の人が「A社から20万円」「B社から30万円」を借りている場合、新たに契約するC社から借りられる金額は最大50万円です。
各貸金業者の借入限度額は総量規制の範囲内で設定されます。そのため、複数のカードローンを利用しても、すでに総量規制に近い金額を借り入れている場合は、全体で借り入れられる金額の増加は期待できません。
なお、銀行は貸金業者ではないため総量規制の対象外です。ただし、銀行も申込者への過度な貸し付けを避けるために独自の規制を設けています。そのため、銀行でも収入に対して希望の借入金額が多い場合は、審査に通過できない可能性があります。
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借入後も注意!複数のカードローンを利用するデメリット
複数のカードローンに申し込むと審査に通過しにくくなりますが、審査に通過すれば複数の金融機関から借り入れることも可能です。ただし、複数のカードローンを利用する場合に留意しておきたいデメリットがあります。
返済管理が複雑になり、遅延のリスクが高まる
カードローンの返済額や返済期日、返済方法は金融機関によって異なります。そのため、複数のカードローンを利用するとこれらの管理が複雑になるかもしれません。特に、毎月の返済期日が複数日になると、返済をうっかり忘れやすくなるリスクも懸念されます。
カードローンの返済が遅れると「遅延損害金」が発生します。遅延損害金とは、カードローンなどの支払いが遅れた際に発生するお金のことです。遅延損害金が発生すると支払総額が増えるため、返済期日に遅れることなく確実に返済することが重要です。
また、返済に遅れた事実は信用情報機関に記録されます。これにより、将来的に新たにクレジットカードや、住宅ローン、自動車ローンなどの各種ローンに申し込む際の審査に通りにくくなる可能性があります。
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1社で借り入れる場合と比べて適用金利が高い可能性がある
複数のカードローンを利用する場合、各カードローンの金利に応じた利息が発生します。カードローンは通常、借入限度額が大きいほど金利が低く設定されます。たとえば、A社・B社・C社で合計100万円借りる場合と、D社のみで100万円を借りる場合では、D社のみで借りるほうが借入限度額が大きくなるため、適用金利が低くなる可能性が高いです。
返済期間・借入額が同じ場合、金利が低いほど利息額は少なくなり、結果として支払総額を減らすことにつながります。金利は0.1%の違いでも支払総額に大きな差が生じる可能性があるため、借入先は「金利の低さ」を考慮して選ぶことが重要です。
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借り癖が付いてしまう可能性がある
複数のカードローンを契約していることは、「いつでも複数の借入枠(借入限度額)を持っている状態」を意味します。急にお金が必要になったときに便利な状態ではありますが、借り入れが習慣化するリスクがあるため注意が必要です。
借り癖が付いてしまうと、気がついたときには利息額が膨らみ、返済が困難な状況に陥る可能性があります。このような状態を防ぐためには、借り入れの際は返済額や利息額を正確に把握し、計画的に利用することを心がけましょう。
カードローンは複数ではなく1社に絞って契約するのがおすすめ
複数のカードローンを利用することは可能ですが、ここまで紹介したさまざまなデメリットが生じます。そのため、できる限り1社での契約を検討しましょう。
カードローンを1社に絞ると、返済期日が月1回になり返済管理がしやすくなるだけでなく、低い金利で借り入れできる可能性が高まります。また、複数の金融機関に申し込む場合より審査に通過しやすくなる点もメリットです。
1社からの借り入れだけでは必要な資金を賄えない場合は、複数のカードローンを利用することもひとつの選択肢です。ただし、年収に対して借入希望額が大きい場合、複数の金融機関からの借り入れは難しいかもしれません。もし、複数のカードローンを利用する場合は、利息がどれくらいになるか確認し、きちんと返済できるように計画を立てましょう。
カードローン審査に通過するためにできること5つ
審査に通過するために複数のカードローンに申し込む人もいますが、逆効果になる可能性があります。ここでは、カードローンの審査に通過するためにできることを紹介します。
短期間に何社ものカードローンに申し込まない
お金の調達を急いでいるときや、確実にお金を借りたい状況でも、短期間に複数のカードローンに申し込むことは避けましょう。短期間で複数のカードローンに申し込んだ場合、各金融機関の審査で「返済に困っている」「返済能力に不安がある」などと判断され、審査通過が難しくなる可能性があります。
そのため、まずは1社に絞って申込みを行い、審査に通らなかった場合のみ、他の金融機関のカードローンへの申込みを検討しましょう。
情報を正しく申告する
カードローンに申し込む際は、必要事項を正確に入力することが重要です。意図的に事実と異なる情報を入力した場合だけでなく、入力ミスも審査結果に悪影響を与える可能性があります。
審査に通過するためには、申告する情報に誤りがないか慎重に確認し、正しく入力しましょう。
必要書類を準備する
カードローンに申し込む際には、本人確認書類の提出が必要です。借入金額によっては、安定かつ継続した収入があることを証明するために、収入証明書の提出が求められる場合もあります。
本人確認書類の例
- 運転免許証、運転経歴証明書
- パスポート
- 個人番号カード
- 在留カード
- 特別永住者証明書
- 各種福祉手帳
など
本人確認書類は、提出する書類の種類によっては2枚必要となる場合があります。「発行後◯ヵ月以内」などと指定されている場合もありますので、事前に各金融機関のWEBサイトなどで確認しておきましょう。
収入証明書の例
- 源泉徴収書
- 公的収入証明書
- 確定申告書
など
収入証明書類は最新のものを用意します。50万円以下の借り入れの場合は提出が必要ないこともありますが、念のため用意しておくと申込みがスムーズに進みます。
他のカードローンやクレジットカードの支払いを遅延しない
カードローンの審査に通過するためには、既存のカードローンの返済やクレジットカードの支払いを遅延なく行うことも重要です。過去に遅延した履歴は、信用情報機関に記録され、各金融機関で共有されます。
返済が遅れた場合、「返済能力に不安がある」と判断され、審査に通過しにくくなります。完済した場合やカードを解約した場合でも、過去の遅延に関する情報は一定期間記録されるため、数年はカードローンやクレジットカードの審査に通りにくくなるかもしれません。
カードローンの返済に限らず、スマホの機種代金の分割払いも同様です。これらの支払いがある場合は、遅延しないように気をつけましょう。
すでにカードローンを利用しているなら増額も視野に
すでにカードローンを利用していて、さらに借入限度額を超える資金が必要になった場合、既存のカードローン契約の借入限度額を増額することもひとつの選択肢です。カードローンの増額とは「利用しているカードローンの借入限度額の上限を引き上げる手続き」を意味します。
カードローンを増額する手順は以下のとおりです。
増額の方法は金融機関によって異なりますが、電話もしくはWEBサイト、アプリなどでできる場合があります。
増額申請をすると、金融機関による審査が実施されます。総量規制の対象となる借り入れの場合、増額後の借入限度額は年収の3分の1以下で設定されます。
借入金額が多くないにもかかわらず、増額の審査に通過しなかった場合や、審査に通過しても必要な金額が借りられない場合は、他のカードローンへの申込みを検討しましょう。
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カードローンを確実に返済するためのポイント
カードローンを利用する場合は、借りたお金を確実に返済することが重要です。ここでは、カードローンを確実に返済するために知っておきたい2つのポイントを紹介します。
- 収支を把握する
- 返済計画を立てる
収支を把握する
カードローンを利用する前には、まず家計を見直し、収支の状況を正確に把握することが重要です。収支が明確でなければ、返済が困難になる可能性があるためです。
収入に対して支出が多い場合、まずは支出を減らすことから始めましょう。たとえば、「リボ払いや分割払いを過剰に利用していないか」「外食やフードデリバリーの利用頻度が高くなっていないか」など、支出が膨らんでいる部分を特定し、減らす方法を考えることが大切です。
カードローンを利用する前に支出の見直しや削減を行うことで、余裕を持って返済を進めていけるでしょう。
返済計画を立てる
カードローンを利用する際には、借入金額を必要最低限に抑えることが重要です。毎月の返済額、利息額、支払総額、借入期間を試算して、返済の見通しを立てましょう。
金融機関のWEBサイトには、毎月の返済額や返済期間を確認できるシミュレーションが提供されていることがあります。これらのシミュレーションを活用すると、計画を立てやすくなるでしょう。
※シミュレーション結果はあくまでも簡易的な試算であり、お取引状況により実際のご返済金額やご返済期間と異なる場合があります。(ご返済金額は借入残高に応じて決まるため、ご返済が進み借入残高が少なくなると、毎月のご返済金額は少なくなります。)
また、カードローンは借入期間が短いほど利息と支払総額は減少するため、毎月の返済に加えて繰り上げ返済を行うことも効果的です。たとえば、ボーナスが入ったときなど、余裕があるタイミングで繰り上げ返済を行うと返済期間を短縮され、返済負担を軽減できます。
借り入れを検討するならマネプラスカードローン<ダイレクト>
マネプラスカードローン<ダイレクト>は、マネプラスが提供している入会金・年会費は0円のカードローンです。
キャッシュカード一体型のカードローンですので、 マネプラスのキャッシュカードをお持ちの方であれば、契約後すぐに借り入れができます。
※お申込みは、京都府、大阪府、滋賀県、兵庫県、奈良県、愛知県にお住まいの方が対象です。
借入利率は年1.9%~年14.5%
マネプラスカードローン<ダイレクト>の借入利率(固定金利)は年1.9%~年14.5%であり、消費者金融などと比較して低めの傾向です。
実際に適用される借入利率は借入限度額によって異なりますが、たとえば借入限度額10万円の場合、借入利率は年14.5%となります。
一般的にキャッシングの借入利率の上限は年18.0%前後ですが、マネプラスは借入利率の上限が年14.5%と比較的金利が低いといえます。
申込みから契約までWEBで完結!
マネプラスカードローン<ダイレクト>は、24時間365日申込みが可能です。申込みから契約までの流れは次のとおりです。
マネプラスのキャッシュカードでマネプラスATMやコンビニATMで借り入れができ、専用のローンカードは発行されません。また京銀アプリでも借り入れができます。
申込前に返済シミュレーションを活用しよう
マネプラスカードローン<ダイレクト>の「お借り入れ5秒診断」では、年齢、年収、借入件数を入れるだけで借り入れ可能か5秒で診断できます。
※「お借り入れ5秒診断」は借り入れを検討する際の目安であり、実際の申込時の審査結果と異なる場合があります。
「カードローンご返済シミュレーション」では、 利息額、毎月の返済額、支払総額、借入期間の目安がわかるため、返済の見通しを立てられます。
※シミュレーション結果はあくまでも簡易的な試算であり、お取引状況により実際のご返済金額やご返済期間と異なる場合がございます。(ご返済金額は借入残高に応じて決まるため、ご返済が進み借入残高が少なくなると、毎月のご返済金額は少なくなります。)
はじめて利用する方はこれらを活用して事前にシミュレーションしておくことで、借り入れに対する不安を軽減できるでしょう。
よくある質問
Q.複数のカードローンに申し込むことは可能ですか?
A.
カードローンの複数申込みは可能です。ただし、1社のみに申し込む場合と比較して、審査に通過できない可能性が高まります。また、複数のカードローンを利用しても、借り入れられる金額が増えるとは限りません。その点を踏まえたうえで、慎重に検討しましょう。
Q.同時に複数のカードローンに申し込むデメリットは何ですか?
A.
過去の返済履歴や借入状況などを総合的に判断して審査をしています。短期間に複数のカードローンに申し込むと、「お金に困っている」「返済能力に不安がある」と判断される可能性があるため、審査通過が難しくなります。
Q.カードローンは何社まで借りられますか?
A.
カードローンの契約数に決まりはないため、審査に通過すれば何社からでも借り入れはできます。ただし、消費者金融やクレジットカード会社といった貸金業者では「総量規制」と呼ばれる法律によって、借り入れられる金額の合計は「年収の3分の1以下」と決められています。
すでに年収の3分の1に近い金額を借り入れている場合は、他の金融機関でも審査に通過しない可能性が高いため、注意しましょう。
銀行は総量規制の対象外ですが、独自の審査基準を設けており、収入に対して借入希望額が多すぎると審査に通らない可能性があります。
Q.カードローンの仮審査に通れば、本審査も通りますか?
A.
仮審査に通過しても、本審査に通過するとは限りません。
仮審査は「融資できるかどうか」を短時間で簡易的に審査するものです。一方本審査では、仮審査よりも多くの情報を用いて「融資を行って問題ないか」を慎重に判断しています。
Q.複数のカードローンをまとめることはできますか?
A.
複数の借り入れを1社にまとめることは可能です。金融機関によっては「おまとめローン」と呼ばれる、複数の金融機関からの借り入れを1社にまとめるローンを提供しています。
通常のカードローンでも、おまとめに利用することが可能です。複数の借り入れを金利の低いカードローンにまとめることで、返済の負担を軽減できる可能性があります。
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